■ about

心の壁

そんなモノを必要とせず暮らすことができればいいのですが 私にはとても難しいことです。
人間は立方体であり色々な面を持っています。 点でない以上 たとえ薄っぺらな人間でも必ず面はあります。 様々な経験から辺を築き面を成していく … 　 その面には 魅力的な面もあれば どうでもいい面もあり 嫌な面もある。
幼い頃から その画一的でない人間の面を 見て・触れて・助けられながら育ってきたので 嫌な面があるからといって全てを拒絶し その先にある可能性を放棄することは私にはできませんし それはとても悲しいことのように思います。
ただ 嫌な面と向き合うには 見たくないモノも見なければなりませんし 聞きたくない話しも聞かなければなりません。 それが全てではないと理解しながらも 時に疲弊し萎縮してしまいます。

しかし 人生はそんなに長くはないのです。 明日にはまた歩きだしたい。
そのために 心の壁を建て 壁と共に進み 疲れれば壁を背に眠り 必要であれば壁を乗り越える … 　 そんな心の壁が私には必要なのです。 そして その壁もまた私の面の一部分であり その壁の一部分が私の作るモノでもあります。

特別な技術がある訳でもなく 発想が素晴らしい訳でもありません。
色鮮やかなモノもなく 限定的な使用用途のモノであったり 汎用性のないモノばかりです。
完成度が低いモノも多いと思いますが もし使い続けていただくことによって完成度が高まるモノであるならば … 　 。
それが私の目標であり あなたの面の一部分になるのだと思います。